富士山域は、山梨県と静岡県の二つの県にまたがる構成資産です。この範囲には九つの構成要素が含まれています。富士山域が特に重要とされている理由は、その範囲に富士山の信仰上では神聖な境界の一つであった馬返しより上（標高1500m以上）が含まれているためです。また、有名な絵などで描かれてきた二つの展望地点（本栖湖、三保松原）から山頂、その左右への稜線が見えるためです。