名称
忍野八海(底抜池)(おしのはっかい そこなしいけ)
住所
〒401-0513
山梨県南都留郡忍野村忍草272-2
電話番号
0555-84-4224(忍野村観光協会)
料金
無料
営業時間
見学自由
駐車場
あり
標高
926.3m
その昔、忍野八海のある忍野村近辺は「宇津湖<うつこ>」と呼ばれる大きな湖でした。800年(延歴19年)の富士山の大噴火で宇津湖は溶岩によって忍野湖と山中湖に分断されました。後に忍野湖は涸れましたが、富士山の伏流水の湧出口の池として忍野八海は残りました。富士山信仰に関わる巡拝地として各池には守護神の八大竜王が祀られています。富士登拝を行う道者はこの水で穢れを祓いました。長谷川角行<はせがわかくぎょう>が行った富士八海修行になぞらえ「富士山根元八湖<ふじさんねもとはっこ>」と名付けられ、1843年に富士講信者によって再興されたとされています。1868年の明治政府の廃仏毀釈によって富士信仰は衰退し、忍野八海での水行も次第に行われなくなり、第二次世界大戦後には禊ぎを行う行者姿はほとんど見られなくなりました。道者・富士講信者は各湧水で水垢離を行い、翌日、富士登拝を行ったのです。この池は、器や野菜を洗う際に誤って落としてしまうと、渦に巻き込まれて探しても行方不明となってしまい、落した物が池の底を潜ってお釜池に浮かびあがってくるという伝説があります。